母乳育児ができない…お母さんのせいだと思っていませんか?

バレンタインデーに書いた記事で、母乳育児の利点をたくさんご紹介しました。

2016年 2月14日「母乳育児ってすごい」の記事を読む >>

でも、母乳育児をしたくてもできないお母さんが少なからずいるはずです。

 

そんなときに相談するのは

病院の母乳外来や助産院の母乳育児相談室。

もしかしたらその前に、ネット検索でいろいろ調べるかもしれません。

赤ちゃんがうまく飲んでくれない場合

–> 赤ちゃんの抱き方を工夫する

母乳がうまく出ない場合

–> おっぱいマッサージをする

ネット上にはこんな情報があふれています。きっと母乳外来や母乳育児相談室でも抱き方やマッサージの方法をいろいろ教えてくれるでしょう。

 

ところが、小児専門のカイロプラクティックドクターが普通に知っている情報が、なかなか出てこないのです。

赤ちゃんのあご、舌、首、そしてそれらを動かす神経系がうまく働かないとおっぱいを上手に飲めない

という事実です。

かろうじて見受けられるのは、

赤ちゃんの口やあごに問題があるときはくわえやすいように乳頭マッサージでやわらかくしましょう、補助具を使いましょう、

というアドバイスや、

 

舌小帯や上顎の小帯が原因(舌の裏側にある帯や上唇と上の歯茎をつなぐ帯の長さや位置の問題)でおっぱいを飲めない場合は手術という手段があります、

というアドバイスくらいです。

 

2011年に発表されたこんな論文があります。

生後6日目からおっぱいを飲まなくなってしまった赤ちゃん、

生後8日目にカイロプラクティックドクターが診たときには、

おっぱいをきちんとくわえられない、くわえてもすぐ離してしまう、吸う力が弱い、赤ちゃんが乳首を浅噛みするので痛い、赤ちゃんの様子は顔をひっかいたり、落ち着きがなかったり、手はぐーっと拳をにぎって、しかめっつら、からだも緊張していました。

この赤ちゃんは満期出産、経膣分娩、ただ、分娩時に赤ちゃんの肩がひっかかってしまったので、病院側は赤ちゃんの首をひっぱって出てくるのを手助けしました。産まれたあと、病院側の見解は赤ちゃんに異常なし、健康。

しかし、生後8日目にカイロプラクティックドクターがおこなった検査では、首と肩の可動域(動かせる範囲)が減少していました。

2週間かけてカイロプラクティックケアを施したところ、3回目で首の可動域は完全に回復し、うまくおっぱいをくわえられるようになり、4回目のケアを受けた後は母乳育児の悩みは完全に解消しました。

Chiropractic management of breast-feeding difficulties: a case report.
A.C. Holleman, et.al. J Chiropr Med. 2011; 10(3): 199–203.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3259991/

 

2015年に発表されたこんな論文もあります。

生後4週目の赤ちゃんを連れたお母さんがラクテーションコンサルタント(アメリカの母乳育児支援の専門家)の勧めでカイロプラクティックオフィスに来院しました。悩みは赤ちゃんが左のおっぱいを飲んでくれないこと。

その赤ちゃんは極めて健康、カイロプラクティックドクターがおこなった神経学的な検査や整形外科学的な検査も問題なし。

ただ、頭が左にすこし傾いているのと、顎関節と頸椎、胸椎あたりに部分的な筋の張りが観察されました。

1回のカイロプラクティックケアのあと、首の傾きは減少し、首を右に回しやすくなり、顎関節と頸椎付近の筋の張りも軽減されました。

ケアの直後におっぱいをあげてみたところ、赤ちゃんは何の問題もなく左のおっぱいをぱくっとくわえ、30分もノンストップに飲んだのです!

Resolution of breastfeeding and latching difficulty following subluxation based chiropracic care: Case report and review of the literature.
D. Drobbin, et al. J Pediatr Matern & Fam Health Jul 30, 2015. 102-108
https://chiropracticpediatrics.sharepoint.com/Pages/2015_1377_breastfeedingdifficulty.aspx

 

出産時、赤ちゃんの頭蓋骨や背骨、とくに頸椎(首の骨)はたくさんのストレスを受けます。病院出産が増えるにつれ、介助も増え、産まれるときに頭からひっぱりだされる赤ちゃんはたくさんいます。

自然分娩でも帝王切開でも同じ。

 

医学的には健康な赤ちゃんも、カイロプラクティックドクターがチェックするとあごや首にストレスをかかえていることがあります。首の骨は脳から出た神経の束(脊髄)が通っているところ。首にかかえたストレスは赤ちゃんのからだのいろいろな機能に影響します。

 

私(院長)がアメリカ留学中、ある小児カイロプラクティックドクターのオフィス見学をしました。2時間ほどの間に3組の新患さんが来院。どの方も生後数週間か数カ月のお子さんを連れ、おっぱいトラブルで来院。彼女たちは、ラクテーションコンサルタント(母乳育児支援の専門家)に「赤ちゃんをカイロプラクターに診てもらいなさい」と言われたそうです。

 

そのドクター曰く、赤ちゃんの舌小帯や上顎の小帯(tongue tie, lip tie)が原因ではないか、とお医者さんやコンサルタントに言われても、実はカイロプラクティックケアで解決することが結構あるのよ、と。

 

赤ちゃんをカイロプラクティックドクターに診せるのに気負いはいりません。なぜなら、

適切なカイロプラクティックケアは赤ちゃんの大切な体に負担をかけません。

薬もつかいません。

そんなことで解決したら万々歳!といった軽い気持ちで連れて行ってみてはいかがでしょう。

 

日本はカイロプラクティックが法制化されていません。

あなたの大切な赤ちゃんを診てもらうときは、小児カイロプラクティックケアについて知識があるかをカイロプラクターにきちんと確認しましょう。

 

ちなみに、赤ちゃんへの施術はとってもソフトにおこないます。

赤ちゃんのからだの不調は大人みたいに蓄積されていません。触っているようななでているような優しい力で充分。

不具合のあるところを触るので、いやいやっとしたり、触られてわ〜っと泣く子もいますが、ケアが終わるとケロッとごきげんに。最初から最後までごきげんな子もいますけどね^^

 

今日の一言、

赤ちゃんがおっぱいを飲みやすいようにお母さんが試行錯誤するのはとても大切ですが、赤ちゃんのからだについても気にかけてみては?

 

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この記事の著者

院長: はるか D.C., Ph.D.

きっず&ふぁみりーカイロプラクティック三田、院長のはるかです。
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