こどもにカイロプラクティック、安全なの?

こどもがカイロプラクティックケアを受けても大丈夫なの?

これはカイロプラクティック発祥の地、米国でもときどき聞かれます。その問いに答えるため、小児ケアの専門知識をもつカイロプラクティックドクターを養成している団体、ICPA(国際小児カイロプラクティック協会。当院院長も所属)が調査を行い、2009年に論文発表しました。

【1】21人のカイロプラクティックドクターにアンケート調査

21人のカイロプラクティックドクターが577人のお子さん(生後1日から18歳、平均7.45歳、女の子273人、男の子304人)におこなった計5,438回のカイロプラクティックケア(施術)についての調査結果です。この調査までに各こどもが受けた施術は平均9.4回。

577人のこどもの来院理由は46%が健康促進のため(Wellness care)、26%が筋骨格系の問題、7%が消化排泄の問題、6%が耳鼻咽喉系の問題、6%が神経系の問題、5%が免疫系の問題、4%がその他。

5,438回の施術について、施術を受けることで生じた1)症状、2)合併症、3)改善の調査結果は以下の通り。

1)症状(treatment-associated aggravations)
施術することによって新たに生じた症状の報告は5,438回のうち3回。報告された症状とは、筋の張り(muscle stiffness)、脊椎のヒリヒリ感(spine soreness)、そして頸椎(けいつい:背骨の首の部分)施術後の筋の張りとヒリヒリ感(stiff and sore)。これら症状に対して各カイロプラクターは再検査と施術手法の変更で対応。

2)合併症(treatment-associated complications)
施術することによって生じた合併症(副作用)の報告はゼロ。

3)改善(treatment-associated improvements)
計5,438回の施術を受けた577人のこどものうち、主訴(主な来院理由)が改善したのは518人(90%)。

という結果になりました。

一方、親へのアンケート調査もおこなわれました。

【2】こどもにカイロプラクティックケアを受けさせた239人の親にアンケート調査

239人の親(20-51歳、平均35.6歳。女性222人、男性16人、無記入1人)が自身のこども計239人(生後1日から18歳、平均6.16歳。女の子113人、男の子119人, 無記入7人)に受けさせた計1,735回の施術についての調査結果です。この調査までに各こどもが受けた施術は平均7.26回。

239人の親がこどもにカイロプラクティックケアを受けさせた理由は47%が健康促進のため(Wellness care)、23%が筋骨格系の問題、4%が耳鼻咽喉系の問題、3%が神経系の問題、その他、疝痛(colic 発作的号泣)が6名、消化排泄の問題が7名、それ以外が26名。

こども239人の1,735回の施術について、施術を受けることで生じた1)症状、2)合併症、3)改善の調査結果は以下の通り。

1)症状(treatment-associated aggravations)
239人のうち2人が施術による症状が出たと報告。その症状とは、1人は膝の主訴に対する施術の後、膝がヒリヒリした(soreness of the knee)、もう1人は頸椎の施術後、首が張った(stiffness)と報告。

2)合併症(treatment-associated complications)
施術することによって生じた合併症(副作用)の報告はゼロ。

3)改善(treatment-associated improvements)
計1,735回の施術を受けた239人のこどものうち、主訴(主な来院理由)が改善したのは162人(68%)。改善の内容は33人が痛みの軽減、18人が気分の向上、17人が免疫機能増進。

興味深いことに、239人中98人は来院理由ではなかった点の改善があったと報告しています。
3大改善は
1)病気になることが少なくなった(免疫系の改善)、34人
2)睡眠の改善、27人
3)情緒の安定、19人

今回の調査で施術後の一時的な筋の張りやヒリヒリ感などを経験したという報告は全体の1%未満でした。同様の調査を大人でおこなうと30-55%が施術後に一時的な軽い症状を経験したという報告があります。この大きな違いはまず、こどもを扱う施術者はこどもの骨格発達を熟慮して必要最小限の弱い力を使っていること、さらに大人ほど問題が蓄積されておらず骨格が柔軟性に富んでいるため、施術に伴う不快感が極めて小さいと考えられます。

このようにこどものカイロプラクティックケアは安全性が認められていますが、カイロプラクティックケアがおこなわれてきたこの120年の歴史の中で、医療機関にかかるような副作用が生じたという報告はゼロではありません。こどもの骨格を無視し首に大きくひねりを加えることによる事故、既に持っていた病歴や神経外傷の悪化(それが施術によるものか自然発作かは識別不可)などの報告が世界で数例あります。

カイロプラクティックケアはこどものケアについて専門知識のある施術者から受ければ極めて安全です(施術者プロフィールや院案内から判断しましょう)。安全なだけでなく、薬や医療にたよらない体づくりができるため、将来、薬や医療から受ける「副作用」を避けられるという意味でとても有効です。

だからこそ、この調査で46~47%のこどもたちが症状ではなく健康促進(Wellness care)のためにカイロプラクティックケアを受けに来ているのです。こどもは健康にすくすく育ってほしいな、と思うあなたの強い味方、それがカイロプラクティックです。

参考文献)
Alcantara J, Ohm J, Kunz D. The safety and effectiveness of pediatric chiropractic: a survey of chiropractors and parents in a practice-based research network. Explore. 2009;5(5):290–5. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19733815

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この記事の著者

院長: はるか D.C., Ph.D.

きっず&ふぁみりーカイロプラクティック三田、院長のはるかです。
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