逆子のためのウェブスターテクニック

きっず&ふぁみりーカイロプラクティック三田(愛称:きっふぁみ)は、国際小児カイロプラクティック協会(ICPA)にてマタニティーカイロおよび小児カイロの専門教育を修めた院長が、おひとりおひとりのお悩みに丁寧に向き合っています。

 

 逆子なのでウェブスターを受けたい、と来院される方が増えています。

カイロプラクティックの技法の一つ、ウェブスターテクニック(Webster Technique)をご存じでしょうか?

欧米では、逆子になったらウェブスターテクニック、という情報がある程度広まっているため、Webster Techniqueと検索してきっふぁみに来院される方々は、アメリカ人、イタリア人、フランス人、・・と国際色豊かです。

 

最近では、日本の方も、「逆子で」と来院されることが増えてきました。

また、妊娠中あるいは妊娠前からカイロプラクティックケアを定期的に受けていらっしゃる方から「逆子」の報告をいただき、ウェブスターテクニックを通常のカイロプラクティックケアに取り入れることも多々あります。

カイロプラクティックには、300と言われる多種多様なテクニックがあるのですが、中でもウェブスターテクニックは、妊婦さんの骨盤と子宮の環境を整えることで、胎児が自然に頭を下に向けた正常な胎位(頭位)になることを目指すカイロプラクティックテクニックです。

 

国際小児カイロプラクティック協会(ICPAの創始者、Dr. ラリー・ウェブスターが構築したテクニックで、カイロプラクティックドクターの卒後教育として提供されるICPAの2日間の講義を受講すると正規のウェブスターテクニック提供者として認定され、ICPAのホームページに掲載されます(カイロプラクティックのドクター資格を持っていることが前提です)。

きっふぁみ院長はるかは2013年に受講し、認定書をいただきました。

日本在住の認定者は、私を含め現在3名のため、ICPAのホームページを頼りに度々ご来院いただきます。

※実際には、授業の一環としてウェブスターテクニックを教えている米国のカイロプラクティック大学も多いので、ICPAのホームページに掲載されていなくても、ウェブスターテクニックを提供可能なカイロプラクティックドクターは複数いらっしゃいます。

 

一時期、ウェブスターテクニックは「逆子矯正テクニック」として広まりましたが、現在ICPAは「逆子を直す」という表現を禁止しています。逆子を直す、つまり胎児に直接働きかける医療行為(外回転術がこれに相当します)ができるのは、医師のみです

カイロプラクティックドクターの役割は、あくまで、胎児が「自然に」頭位になれるような骨盤と子宮環境をつくりだすことです。母子の身体に負担のかかることは行いません。きちんと勉強した者がおこなう限り、安全で優しい施術です。

 

子宮は、骨盤につなぎとめられた「風船」

 

骨盤にゆがみがあると、
風船を骨盤につなぎとめている子宮円策子宮仙骨靱帯という「ヒモ」にひっぱられて、
風船の形もゆがんでしまいます(下図:文献1より引用)。

 

(1)骨盤の正常な動きを取りもどし
(2)子宮を支える靱帯の緊張を緩和する

という2ステップで、赤ちゃんがクルッと下に向きやすい、まん丸な風船作りを目指します。

 

それだけでなく、カイロプラクティックケアを受けると、全身の神経バランスがよくなって大きなお腹を支えやすくなり、骨盤の動きが回復して下腹部への血流が増し、逆子のときに推奨される「下腹部の冷え改善」も期待できます。

 

ウェブスターテクニックの実績は?

2002年、米国とカナダの1,047人のICPA所属カイロプラクティックドクターを対象に行ったアンケート調査の結果、妊娠7-9ヶ月にウェブスターテクニックを実践した112例の回答が得られ、下表のように、102例(92%)で逆子の胎位正常化が報告されています(文献2)。

また、2012年にICPAがおこなった調査プロジェクトでも、逆子63例(妊娠週齢平均36.1週)について、ウェブスターテクニック実施後、44例(70%)において胎位正常化が確認されました(文献3)。

このように、自然な逆子解消が難しくなるとされる妊娠8ヶ月以降においても、ウェブスターテクニックの有効性が示唆されています。

 

もちろんウェブスターテクニックは万全ではありません。

双子や三つ子などの「多胎妊娠」や「子宮筋腫」で子宮のスペースが不足したり、
胎盤の位置が低く子宮口を覆ったり子宮口の縁に位置する「前置胎盤」、
羊水が少ない「羊水過少症」、
へその緒が胎児に巻きつく「臍帯経絡」などの場合は、胎位改善は難しくなります。

 

ウェブスターテクニックを受けるお勧め時期は?

妊娠中期(16-27週)は30-50%が逆子胎位(骨盤位)のため、病院では「大抵はそのうち自然に正常位になりますよ」と言われます。実際、多くが妊娠8ヶ月(28-31週頃)までに頭が下の正常位に落ち着きます(文献4,5)。

30週に入っても逆子が直らないと、医師は逆子体操を勧め、
35週に入ると医師が胎児を手技で回転させる「外回転術」の検討、
36週で経膣分娩か帝王切開かの決定(ほぼ帝王切開を勧められる)と進みます(文献5)。

しかし、逆子体操は「有効性は実証されておらず近年施工されなくなってきている」ということですし、外回転術は緊急帝王切開になる危険性を秘めています(文献5)。

 

では、ウェブスターテクニックはいつから受け始めると良いのでしょうか?

当院の答えは、
「逆子とわかったら早めがお勧め」
です。

いかにウェブスターテクニックであっても、妊娠9ヶ月よりは、8ヶ月、7ヶ月のほうがお腹のスペースに余裕があり、臨床経験上、胎位改善しやすいと感じています。それでも36週以降で正常位に戻る例はありますので、いつでもご相談くださいね。

もしあなたが妊娠したばかり、あるいは妊娠前にこの記事を読んでくださっているなら、妊娠したらマタニティーカイロプラクティックを受けるのをお勧めします♪

カイロは安産のためにも良いですよ。
>>  「妊娠中だからといって不調の改善をあきらめなくてよかったです!」

 

当院の臨床例をご紹介しましょう


29歳女性のケース

妊娠前から定期的にカイロプラクティックケアを受けていたこの方は、妊娠24週の検診で逆子と言われ、その週にきっふぁみに来院され、ウェブスターテクニックを受けました。次に来院されたのは妊娠28週で、逆子は直りました、とのご報告。そのまま満期で安産を迎えました。

 


33歳女性のケース

妊娠26週の検診で逆子でした、と妊娠28週にきっふぁみに来院されました。
28, 29, 32, 33週とウェブスターテクニックを受けられ、受けるたびに胎児が大きく動いて期待したものの、逆子が直らず、妊娠34週に再び来院。このときはアジャストメント(施術)時に骨盤の動きがしっかりと感じられ、手応えがありました。

これで変化なしだったら赤ちゃんは逆子胎位のほうが居心地良いのかも、と考えていたのですが、翌週の妊娠35週目、頭位に戻った!という嬉しいご報告をいただきました。

 


43歳女性のケース

この方も妊娠中から定期的にカイロプラクティックケアを受けられていました。
妊娠34週に逆子だった、ということで妊娠35週にきっふぁみに来院してウェブスターテクニックを受けられました。
その後、今までとは異なる右腰の痛みとともに赤ちゃんの大きな動きを感じたが胎位に変化なし、ということで36週に再来院。

「来週の検診で逆子だったら、再来週に帝王切開なので、今日は最後の望みを託して来院しました」とのこと。

施術後、骨盤の左右差は整ったものの、36週という週齢からも時間的猶予があまりなく、逆子でも元気な赤ちゃんが生まれてきますよ、という思いで送り出しました。

翌週、逆子が直ったんです〜♪ 帝王切開を免れましたー、という嬉しいご報告。安産で元気な赤ちゃんを出産されました。

 

逆子だって良いんです

逆子だって、元気なお子さんが生まれます。

院長はるかも逆子で帝王切開で生まれました。
もちろん元気です(笑)

でも母は、あの時「ウェブスターテクニック」を知っていたらなぁと言います。

自然分娩でスルッと生まれて欲しい、というのは皆の願いですよね。
母子共に楽ちんなお産を目指して、ウェブスターテクニックを受けてみてはいかがですか?

【参考文献】
(1)溝渕知秀DC, 小畑良明DC, 山﨑美佳DC「子どものためのカイロプラクティック④」月刊 手技療法 2017年8月号
(2)Pistolese RA. The Webster Technique: A chiropractic technique with obstetric implications. J Manipulative Physiol Ther. 2002 Jul/Aug;25(6).
(3)Alcantara J, Ohm J, Kunz D. The Webster Technique: Results from a practice-based research network study. J Pediatr Matern & Fam Health – Chiropr. 2012(1):16-21.
(4)竹田 省「12.骨盤位娩出術(D.産科疾患の診断・治療・管理)」日本産科婦人科学会 2008年5月 日産婦誌60巻5号N92-99
(5)医療情報化学研究所 編集「病気がみえる vol. 10 産科」第3版 メディックメディア

 

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