オリンピック&パラリンピック期間中、選手やスタッフを医療面で支える
「ポリクリニック(総合診療所)」
今年は2名の日本人カイロプラクティックドクター(アメリカの国家資格、Doctor of Chiropracticを有するカイロプラクター)が抜擢されました。
世界中から応募があり、語学試験、複数回の面接試験、課題提出などを経て選抜された16名のカイロプラクターのうち2名。お二方に積極性と魅力と実力があるのはもちろんのことですが、日本人が2名も抜擢された背景には、次回2020年のオリンピック&パラリンピック開催地が日本、という配慮もあったのではないでしょうか。
オリンピック期間中のポリクリニックに配属されたのは、
北海道帯広市、後藤カイロプラクティックオフィスの
後藤雅弘先生
後藤先生の派遣報告はこちらから
http://www.chiro-journal.com/2016/10/14986/
パラリンピック期間中のポリクリニックに配属されたのは、
千葉県浦安市、イサ・スポーツ・カイロプラクティックの
伊佐和敏先生
伊佐先生が浦安市長を表敬訪問した際の動画はこちらから
https://www.facebook.com/isc4pp/videos/1220399147993789/
関連記事:リオ五輪に公式派遣 4年後東京で開花期待
http://www.chiro-journal.com/2016/10/14969/
(2名の日本人オステオパスも)
私が卒後教育として妊婦&乳幼児のカイロプラクティックを学んだと同様に、お二方は卒後教育としてスポーツカイロプラクティックを中心に精力的に学び実践し続けてきた先生方。
たくさんの写真やエピソードを交えてのオリンピック&パラリンピック報告会、
印象的だったのは、普通の人には手が届かなそうに感じるオリンピック&パラリンピックという大舞台の選考も、実は、誰もが応募できて、一歩一歩選考を積み重ねていった上での選抜だったこと。
後藤先生も伊佐先生も、2014年の応募案内に即反応し、要求される手続きを進め、面接では熱く語り、選考に落ちた、と感じたり、医療とは全く異なる通訳部門や受付部門に回されそうになったりしつつ、かなり直前、オリンピック&パラリンピック開催年である2016年の初夏に決定通知。
配属のポリクリニックは、MRI装置やデジタルレントゲン撮影装置など最新鋭の医療器機がそろえられ、各専門分野の医師、栄養士、理学療法士、カイロプラクター、オステオパス、スポーツマッサージ士など、選手やスタッフが満足のいく医療ケアを受けられるシステムが揃っているようです。
(こちらも参考に >> http://gereports.jp/post/149006946269/rio-2016-polyclinic)
感銘を受けたのは、理学療法士とカイロプラクターの連携プレー
スポーツカイロプラクターであれば、
リハビリやテーピングなどの理学療法的なこともできます。
でも、やらない。
理学療法士さんにやってもらう。
理学療法士さんも骨格や神経的なケアはある程度できます。
でも、カイロプラクターにまかせる。
互いに互いが専門とすることを尊重し、その選手が最適なケアを受け、最高のパフォーマンスにつながるよう、お互いが協力態勢で取り組む。
これこそが、様々な国から、様々な医療スタッフがポリクリニックという場に集ってオリンピック&パラリンピックを盛り上げる秘訣なんだな、と感じました。
こんなことが2020年の東京でも実現するのか、専門外の私にはわかりませんが、後藤先生、伊佐先生のご活躍を直に先生方から伺うことができ、とても有意義な一時でした。
お二方とも、カイロプラクティックを知らない国の選手やスタッフの方々から、
「こんなに短時間で効果を実感できるすごい医療ケアがあるんですね。なぜうちの国にはないのだろう」
と驚きと喜びの声をたくさん受けとったそうです。
カイロプラクティックが国際大会の場でも認められつつある、その担い手のひとりとして、また明日から楽しく元気にカイロプラクティックケアを届けていきたい、と思います。