今日はバレンタインデー、
Bitmojiというアプリをご存じでしょうか?
今回のトップ画像、似顔絵を自分で作れるアプリ。
私がマサチューセッツ州でインターンシップをしていた際にお世話になったドクターが、ご本人そっくりの絵を送ってくるので気になって私もダウンロードしてみました。無料アプリですのでお試しあれ。
さて、今日はハートマークにあふれる日、
お母さんが赤ちゃんにおっぱいをあげている姿って微笑ましいですよね。
(強引な展開…)
今日は母乳育児の利点をまとめているこちらのサイトをご紹介
NRDC Benefits of Breastfeeding
母乳育児するとミルク育児と比べて
1)赤ちゃんの免疫力が高まって最初の数年間病気にかかりにくくなります
*母乳には赤ちゃんが細菌やウイルス、アレルギー源などに打ち勝つための抗体がたっぷり含まれています。
*最初の4ヶ月間に呼吸器系疾患で入院するリスクが3分の1に減ります。
*下痢になる子が3分の1から4分の1になります。
*中耳炎など耳の感染症にかかる子が減ります。
*その結果、子どもの頃に抗生物質を飲む可能性が減ります。
*体調不良が生死に直結する発展途上国では、ミルク育児の子の死亡率が母乳育児の子の14倍というデータがあります。
*乳幼児突然死症候群(SIDS)になる可能性が下がります。
*皮膚炎などのアレルギーにかかりにくくなります。
*特に両親がアレルギー体質である場合、母乳育児の効果が顕著になります。
2)赤ちゃんが成長してからも病気にかかりにくくなります
*虫歯が少ないことがわかっています。
*肥満になりにくいことがわかっています(ミルク育児では20-30%増)。
*最初の3ヶ月を母乳のみで育てると、インスリン依存性糖尿病にかかるリスクが34%減ります。
*大人になってから高血圧になるリスクが減り、心臓病にかかりにくくなります。
*成長過程で精神的、行動的、あるいは学習能力的な問題をかかえる率が下がり、認知発達力が増強されること、積極性や心の安定性が高いことも観察されています。
3)母乳育児でお母さんも健康になります
*授乳でカロリーを消費するので、妊娠前の体型に早く戻れます。
*授乳によって放出されるオキシトシンというホルモンによって、子宮収縮が促進されます。
*お母さんが後に骨粗鬆症になるリスクが減ります。授乳によって骨のミネラル(カルシウム)が一時的に減りますが、母乳育児終了後に補充され、逆に骨密度が増えることが観察されています。
*糖尿病のお母さんの健康状態が良くなります(インスリンの必要量が産後に減少します)。
*2年以上母乳育児をしたお母さんは、乳がんのリスクが24%減少します。
*子宮がん、子宮内膜がん、卵巣がんのリスク減少が示唆されています。
*お母さんの心が安定し、不安神経症にかかる率が減り、赤ちゃんへの愛着が強まることが報告されています。
*お金がかかりません。ミルク代がかかりませんし、赤ちゃんが病気にかかりにくくなるので、医療費がミルク育児の子の15分の1以下(アメリカの場合)という報告もあります。
だからこそ、
世界保健機関WHOは全世界に向かってこう発信しています。
完全母乳による育児を生後6ヶ月まで、それ以降は適宜補完食を追加しながら2年間、またはそれ以上母乳育児することが望ましい。
Exclusive breastfeeding is recommended up to 6 months of age, with continued breastfeeding along with appropriate complementary foods up to two years of age or beyond.
WHO Health topics_Breastfeeding
米国小児科学会 American Academy of Pediatrics による母乳育児推奨もWHOに準じていますが、最後のmutually desiredというのが興味深い表現です。
with continuation of breastfeeding for 1 year or longer as mutually desired by mother and infant
母乳育児を生後1年間もしくはお母さんと赤ちゃんが共に望むときはそれ以上の期間続けることを推奨
AAP Breastfeeding and the Use of Human Milk
日本小児科学会もWHOや米国小児科学会と同様、1歳以降の母乳育児の継続を推奨しています。
そうはいっても、母乳育児したいのに赤ちゃんが飲んでくれない、上手に飲んでくれず痛い、と困っているお母さん達がたくさんいます、そんな方々はこちらの記事をぜひ…